Last Updated on 2019年10月19日 by 北村 祐太
骨格診断ストレートタイプの男性と筋肉。骨格診断ストレートタイプの男性といえば、「筋肉」が主張するボディライン。上半身に筋肉がつきやすいタイプ。サイズ感の小さいものや、やわらかい素材は肉感を拾い、着太りをしてしまう。でもそれってどうして? を解き明かす! これであなたも着太り知らず?
Contents
1.筋肉とは〜全身に約400個存在する組織〜
(1)筋肉とは
筋肉とは、主に動物が持つ組織の名称であり、主に骨格に付着している組織のことをいいます。
その働きは、
- 関節を動かし、腕や足の運動を起こす。
- 立ったり歩いたりするときの、姿勢を保ち、骨格を安定させる。
大きくこの2つがあります。
(2)筋肉の数
筋肉は全身に約400個、そのうち上半身には約150種類、下半身には約50種類あります。人間の身体は上半身の方が筋肉が多いのです。(股関節以下を下半身とする場合)
その理由は、僕たち人間がもともと4足歩行をしていたことにあります。僕たち人間の手と呼ばれるものは、もう一対の足だったのです。
私たちが四足歩行をやめて、直立二足歩行を始めた時期は諸説ありますが、大体700万年前頃、チンパンジーなどの類人猿から分岐した猿人が起源と言われています。
直立二足歩行をすることで、足として使われていた手が自由になり、手や指を細かく操作する必要がありました。このあたりについては、また改めてご紹介していきますね。
もともと人間は、上半身(頭、体幹、腕)の方が圧倒的に筋肉の数が多いのです。
ここで骨格診断ストレートタイプ方の診断には、以下のチェックポイントがあります。
- 手のひらや親指の付け根に厚みがある
- 上半身に筋肉がつきやすい
- ボディラインの重心が上に偏りやすい
これらは殆ど、上半身に筋肉の数が多いことから納得がいく現象です。
2.筋肉の特徴
筋肉が脳などからの刺激に反応し、骨や関節に動きを加えることを筋収縮と呼びます。
一般的に、上半身では関節を曲げる筋肉が強い力を発揮します。
例えば、
- 上腕二頭筋
- 大胸筋
- 腹直筋など
下半身では関節を伸ばす筋肉が強い力を発揮することが知られています。
例えば、
- 大腿四頭筋
- 下腿三頭筋などが有名です。
筋肉が収縮を起こすと、筋肉の長さが短くなり、大きくなります。
筋肉は太くなったり細くなったりする性質があります。例として上腕二頭筋という力こぶの筋肉で説明しますね。
写真のように、肘を曲げることで上腕二頭筋(二の腕の筋肉)が太くなり、筋肉の長さが短くなります。そして肘を元の位置まで伸ばすと筋肉の太さと長さが元に戻ります。
なぜ太くなるかというと、筋肉の細胞の動きによるものです。詳しくはまたご紹介しますね。
骨格診断タイプ別のボディラインの特徴として、このような分類がありました。
- 骨格診断ストレートタイプ=筋肉のつき方
- 骨格診断ウェーブタイプ=脂肪のつき方
- 骨格診断ナチュラルタイプ=関節や骨の大きさ
筋肉、脂肪、骨の3要素で分かれるタイプ。
このうち筋肉は、
人間の体の組織の中で、自身の断面積(太さ)や長さを容易に素早く、大きく変化させられる組織の1つです。
これは、脂肪や関節にはみられない大きな特徴です。
3.厚手でハリのある素材が、得意な骨格診断ストレートタイプ
筋肉がつきやすい骨格診断ストレートタイプの男性は、筋肉による上半身の厚みがあるタイプ。
加えて、筋肉自体の収縮により、腕や太ももなどの各パーツに太さが強調されやすくなります。
収縮し筋断面積が大きくなった筋肉(もしくはもともと太い筋肉)に、
服の素材が引き伸ばされてしまうことで、「肉感を拾い」、
大きくなったり小さくなったりする筋肉が多い体に、
重ね着や分厚い生地の洋服を着ると、シルエットの大きさが強調され、「着太り」してしまうんですね。
ですから、骨格診断ストレートタイプの男性は
- コットン100%
- シルク、カシミヤ素材
- デニム素材
など、収縮した筋肉のボリュームに負けない、適度な素材の厚さと固さが重要なんですね。
服の下の腕や足などの筋肉が収縮しても、筋肉の膨隆を拾わないような、厚手でありながらしなやかで、ハリのある素材が得意なんです。
いかがでしたでしょうか。
骨格診断ストレートタイプの男性と、筋肉について少し深く紹介していきました。
続いては骨格診断ナチュラルタイプの男性と骨についてご紹介していきます。
骨格診断ファッションアナリスト 理学療法士
北村 祐太
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